3大メガバンクの配当利回りを比較!元銀行員が銀行株を分析してみた

元銀行員ブロガーのカズです。

 

今回の記事では、私の古巣でもある銀行株を分析してみたいと思います!

日本には現在3大メガバンクと呼ばれる都市銀行があり、私はそのうちの一つで「個人のお客様に資産運用を提案する役職で」働いていました。

 

当時は商品を売っていながらも、「ロクな商品がないなー」と個人的には思っていたのですが、銀行自体の収益はかなり伸びていたのを覚えています。

 

ただ現在は、国債がマイナス金利をつけている(集めた預金で国債を買う戦略が取れない)上に、銀行の存在意義の低下(資金調達の多様化)、により天下のメガバンクと言えどリストラをせざるを得ない状況になっています。

参考:メガバンクでリストラの嵐!?三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行,みずほ銀行,地銀でも人員削減か!? | ヒューマンデザイン総合研究所

 

このような状況の中、銀行株への投資は”アリなのかナシなのか”を配当利回りの面と収益性の2面から分析してみたいと思います!

私がどの銀行だったかは、記事の中で発表します(笑)

 

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3大メガバンクの配当利回り・割安感を比べてみる

⒈三菱UFJフィナンシャルグループ

 メガバンクの中でも一番の企業規模を持っているのが、MUFG(三菱UFJフィナンシャルグループ)です(時価総額日本で4位)!

ここは面接受けたのですが、1次で落ちました(笑)

ということで、私がいたのはこの銀行ではありません。

 

直近の配当などのデータは下記のようになります。

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配当利回りは2.92%と、そこまで高くないですね。

ただし、ここには載っていませんがPER(株の割安感を表す指標)は10.5倍と比較的割安と言えるのかなと思います。

(※一般的に10倍以下は割安と言われます)

 

⒉三井住友フィナンシャルグループ

日本の企業の中でも時価総額ランキングで10位の銀行です!

ちなみにこの銀行は、3次面接で落ちちゃいました(笑)

ということで、私が在籍していたのはこの銀行でもありません。

 

配当などの直近のデータは下記の通りです。

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先ほどのMUFGと比べると、配当利回りは3.76%と悪くないですね!

PER(株の割安感)に関しても、9.07倍なので割安と言えるでしょう。

 

⒊みずほフィナンシャルグループ

時価総額ランキング第18位の銀行です!

はい!ついに私が入社した銀行です!(笑)

6次面接を経て合格となりました。

この件はいずれ、日記のような形で書きたいですね。

 

直近の配当などのデータは下記のようになります。

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メガバンクの中では一番利回りが高く、3.82%となっています! 

PER(株の割安感)に関しても、8.74倍とかなり手頃になっていると言えます。

 

以上の結果から、「配当利回り」「割安感」を比べると以下の順位になりました!

  1. みずほFG(配当利回り3.82%、PER8.74倍)
  2. 三井住友FG(配当利回り3,76%、PER9.07倍)
  3. 三菱UFJFG(配当利回り2.92%、PER10.5倍)

 

単純にこの数字だけを見ると、みずほFGに投資するのが良さそうに見えますね。

ただこれだけ見て投資すると痛い目を見るのが投資の世界です。

 

チャート、売上高、利益の推移を比べてみます。

 

メガバンクのチャートと収益性を比べてみる 

メガバンクの過去10年分のチャートの推移 

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このチャートを見て思ったのが、ほぼ同じ業界だからか、チャートの動き方がほぼ同じということです。

一見みずほFGが値動きが小さいように見えますが、株価の水準を他に合わせたら、ほぼ同じ値動きになります。

 

つまり、同じ金額でどの銀行株を買っていたとしても、株価による損益(キャピタルゲイン)はほぼ同じになっていたと言っていいでしょう。

この現象は、よほどの事件がない限りは今後も続くと思われます。

 

メガバンクの利益の推移を比べてみる

下記は過去5年間の各銀行の利益の推移です。

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経常収益(売上高)だけを見ると、2018年の3月においては、

  1. 三菱UFJ銀行
  2. 三井住友銀行
  3. みずほ銀行

の順です。

 

ただし、純粋な利益で見ると、

  1. 三井住友銀行
  2. 三菱UFJ銀行
  3. みずほ銀行

の順になってしまいます。

 

売上は上がっているか横ばいなのに、利益は少しずつ下降気味の構造になっているので、リストラを急いで進めているのも納得がいきます。

 

リストラは働いている人からするとたまったもんじゃないですが、株主の方から見ると、とても良いことですからね…。

 

配当利回り・チャート・利益の推移を比べての考察

銀行株を買うのであれば、純粋に配当利回りだけを見て「みずほFG」「三井住友FG」を買うということで問題ないと私は思います!

 

チャートを見ても、過去10年全く同じ動きをしていますし、利益を出す構造も特に変わりはないはずなので、どこに投資しても同じです。

それなら、配当を取ったほうが良いという結論です。

 

ただ私だったら、別の成長が見込める分野の株で同じくらいの配当利回りがある株を選ぶかな、といったところです。

 

配当(インカムゲイン)だけでなく、値上がり益(キャピタルゲイン)も欲しいですからね。

 

ちなみに私は同じ株でも、レバレッジをかけて少しでも利回りを良くしたいので、イギリスの株価指数である「FTSE100」を現在運用中です!

レバレッジをかけることで、年間利回りを12%以上にできている上にキャピタルゲインも狙える銘柄です!

興味がある人は下記の記事を参考にしてください!

参考:【配当利回りが違う?】私が個別株ではなく”FTSE100”を運用する理由

 

メガバンクの今後を自分なりに考察 

しばらくは今のマイナス金利政策が続くので、長年銀行が行なってきた「預金をそのまま国債の買い付けに使って金利差で儲ける」という錬金術が使えなくなりました。

 

これはかなりボロい商売で、預金の金利は0.01%とかしか付けていなかったのに、国債の金利は2009年から2015年にかけては1.2%〜0.4%もついていたのです。

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今やこの錬金術が使えなくなった銀行は、まずは大幅なリストラをして経費を削減しつつ、本来の機能である貸付などの業務を頑張るか、もしくはその膨大な顧客データを使って画期的な(みんなの生活が便利になる)システムを作るかしかないのかなという感じです。

 

顧客データを金儲けに使っていた体質をまずは変えないといけないかもしれないですね。(預金が多い人に手数料が高い商品を勧めまくっていました)

参考:銀行の投資信託、46%の個人が「損」 金融庁問題提起:朝日新聞デジタル

 

私もやっていましたが、「何をやっているんだろう…」と気持ちが暗くなっていたのをとても良く覚えています。

まあ、銀行も商売だからしょうがないですがね…。

 

銀行株を買うなら他の銘柄を!

個人的な結論としては、この通りです!

銀行株は確かに安定はしているので、純粋に配当をもらうだけでいいという場合は、買う候補に上がるかもしれません。

 

ただ私は、そもそも運用資金が潤沢にあるわけではないので、インカムゲインだけを狙っても、あまり美味しくはありません。

なので、配当がもらえて、なおかつキャピタルゲインも狙えるような銘柄に投資をしていこうと考えています。

 

今のところ、株式関係の銘柄は「FTSE100」1本ですが、今後は個別株についても研究していこうと思います!

 参考:【配当利回りが違う?】私が個別株ではなく”FTSE100”を運用する理由